内容説明
孤独と向きあい、老いとつきあい、死をみつめ、どう生きなおすか。がん告知、闘病、夫の急死…。起伏のはげしい人生を生ききった女の生き方、死生観。
目次
第1章 夫が逝った日
第2章 ひとり、今を生きる
第3章 老いと向きあう
第4章 がん告知、そして
第5章 人生の終末期はこう過ごしたい
あとがきにかえて 母・重兼芳子のひとりを生きた日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fubuki
3
25年も前の本なのに、今にも通じる「心」がある。母として妻として女性として、そして好奇心旺盛な作家として。自分が病に倒れた最中に夫を亡くしながらも、「生きている限り、学びの完成はあり得ない」と最後の最期まで生きることを諦めなかった人。強い!でも女性としての細やかさも忘れないし、気風もよさそうで、向田邦子を連想させる。病と戦いながらも楽しく生きるって誰でも出来ることじゃないし、その強さが羨ましい。娘さんの「あとがき」もよかった。2018/08/26
ルート母
1
66歳で亡くなられた著者の遺稿だと知り、その年齢に近い自分とを比べて、その人生の濃さと潔さに深く感銘を受けました。2020/02/25