内容説明
少年は旅にでた。自分自身と、愛を探すための旅に…超現実的な風景の中、いま少年の幻視行が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
78
図書館で借りたのですが、内容ではなく、二つの意味で読みにくく、同時に不快な気持ちになりました。一つ目は文体。「もしかして直訳したかな」と思える位にぎこちない翻訳に四苦八苦。二つ目はページを捲ると何故か、羽虫が何匹も挟まっているので「先に読んでいた人は一体、どこで読んでいたんだ」と思った程。しかし、本の内容は自家中毒に陥る前の冷静さを備え、それ故に奇妙な中毒性がある。厳格故に狂的な一面が見え隠れするフレンチ・キリストの息苦しさ、神話的エピソード、碌でもなく、人生の泥沼かと思われる世界、付き纏う死者達に幻惑。2018/04/29
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