内容説明
日本犬リキが走ったナイロビへの道。少年とリキと青年の愛と感動―。織田作之助賞受賞作家が描く渾身の書下ろし小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
この作家の動物関連特に犬の本ですがもうほとんど読んでしまってあと数冊を残すのみとなりました。この本も犬が主人公で、読んでいてやはり犬は買主を忘れないというか、そこのところをうまく描いてくれています。読んでいて、谷口ジローさんの犬のコミックを思い出しました。やはり物語だとは思いながらも感動します。2016/05/20
白のヒメ
9
体重50キロある屈強な大型の愛犬リキが、闇の闘犬業者に盗まれてしまう。必死で主人公が行方を探すものの闇業者を見つけた時は、リキはすでに逃亡していた。秋田から東京へ向けて孤独で壮絶なリキの旅が始まる。って、後半はリキを助けた人物との擦れ違いから舞台は急にアフリカへ移るのよね。今までいくつかこういう犬の冒険もの読んだけれど、猛獣のうようよいるサバンナでの犬のサバイバルは初めてだった。もう圧倒的な迫力で鳥肌ものでした。若干ストーリー的には甘い部分が多々目についたけど、ま、エンタメということで。面白かったです。2013/10/12
梅干し夫人
2
すごいものを読んでしまった。改めて、犬の持つ卓越した能力と、飼い主を一途に思い続ける心の清らかさに頭が下がる思い。最後は「やっぱりな・・・」と思いつつも、涙が止まりませんでした。2015/08/16
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