ワイルド・スワン〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062062541
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

内容説明

いつ誰かが言わねばならなかった現代中国の衝撃的な真実。今世紀中国のあまりにもすさまじき歴史と、中国文学の力を凝縮した天才的才能との出会い。壮絶な事実に世界は言葉を失う。中国の大地で人々は翻弄されながらも、何と力強くすばらしく生きてきたのか。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

106
人間の醜い感情が剥き出しになっているように感じました。何かを愛でる気持ちすら失わせる文化大革命を軸に語られる物語には凄まじい狂気を見ずにはいられません。苛酷で破滅的な状況下の中国。暴力が社会的に認知された国と言っても過言ではないでしょう。その理不尽さは想像を超えていました。著者は留学して世界を見たことで初めて自由を手にしたのだと思います。その目で自国を広い視野で眺めて書いた作品。極限的な国の状況に色々考えさせられました。2016/01/31

サンダーバード@読メ野鳥の会・隊鳥

95
1965年に始まった文化大革命。権力の座に留まろうとする毛沢東。政敵を抹消すべく吹き荒れる粛清の嵐。貴重な文化財は破壊され、書物は焼かれ、街路には拷問される人の絶叫が響きわたる。裏切り、密告、人々が恐怖に怯えて暮らす日々。嫉妬や怨恨という人間の醜い感情を巧みに利用した恐怖政治。思い浮かぶのはジョージ・オーウェルの「1984年」の世界。だが、これは実際に隣の国で起こっていたことなのだ。あまりにも多くの人々が迫害され、処刑され、或いは自らその命を絶った。淡々とつづられている文章だけにより恐怖が増した。★★★★2016/10/22

クリママ

49
上巻後半からの共産党の活動に家族を顧みない父、そして母も。家族そろって暮らすことはわずか。大躍進政策の工業化と人民公社化による大飢饉で3000万の餓死者を出し、文化大革命ではブルジョワ的なもの、古いものは扇動された若者によって破壊され、多くの人が粛清された。毛沢東が掲げる階級敵人で高級幹部であった父への迫害。そして、著者自身の経験になり、14歳で紅衛兵、過酷な農村への下放、大学進学、毛沢東死後に勝ち取った英国留学。著者の身勝手に思われる行動もすべて克明、詳細に感情を込め記されていることは驚異だが、⇒2026/04/13

aqua_33

44
再読。昨日の友が今日の敵になり、迫害していた側が迫害される側になる。毛沢東時代の中国は本当に地獄と言っても過言でない。毛沢東の言葉を借りて私怨を晴らす国民性にもウンザリ。読んでて腹立たしいけど、知識として取り入れるのは、まあいいことかなと。文化大革命、私が生まれた年にもまだ続いていたなんて、どれだけ中国は遅れていたんだというのが率直な感想。《2019年24冊目》2019/09/06

たかしくん。

42
下巻は、文化大革命こと「毛沢東自身の権力を強化するための血なまぐさい粛清」の様子が、これでもかこれでもか、と続きます。公平な世の中を作りたかった筈の父の発狂初め、親族・知人の「迫害致死」に対する恐怖と苦痛の数々、どこかフランクルの「夜と霧」に通じるものを感じます。毛沢東思想の根幹は、「人と人との闘争こそが歴史を前進させ、そのためには絶えず大量の「階級敵人」を製造し続けること」と結論づけた著者の考察には、自身の辛い経験に裏打ちされた説得力があり、ますますやり切れない思いが残りました。2014/11/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/510074
  • ご注意事項

最近チェックした商品