内容説明
誰も知らなかった向田邦子。
目次
遅刻
財布の紐
漱石
名前の匂い
爪
昔の大将
春が来た
私立向田図書館
ゆうべの残り
おしゃれ泥棒
三蹟
触れもせで
青空、ひとりきり
弟子
雁の別れ
アンチョコ
ミス・メモリー
小説が怖い
上手い
恭々しき娼婦
ラストシーン
お母さんの八艘飛び
三変わり観音
死後の恋
向田邦子熱―あとがきに代えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kyomi
1
向田邦子を偲ぶ想いがあふれていて、こちらも泣き笑い。「春が来た」、「ゆうべの残り」がいいなぁ。32016/09/22
HADES
0
書籍の整理中に発掘w、久々に読み返して温かい気持ちになった。近すぎず遠すぎず長い時を一定の距離を以て「仕事仲間」として過ごしたふたり。彼女を神格化する向田信者を冷ややかに見ながらも、彼女の才能への嫉妬を隠さない久世氏の姿勢も良かった。彼の著作は何冊か持っているが、衒学的で気取り屋な気負いが鼻につき好きとはいえなかったがこの本での彼は素直で真っ直ぐだ。そして多分、向田さんに惚れていた。色々な経験をしてきて思うが、互いを想いつつも様々な事情で肌触れることなく別れた人のことが色濃く思い出されるものと思う。2016/06/02
けいちか
0
TVドラマのプロデューサーだった久世さんが、脚本家として一緒に仕事をしていた向田邦子のことを、彼女が亡くなった後雑誌に連載していたもの。久世さんから見た向田さんがどんな女性だったか良く分かった。他人から見たら分からないけど、本人達の関係はとてもよい関係だったのだと思う。2009/02/09
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