影帳―半次捕物控

影帳―半次捕物控

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784062059725
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

相模屋の店先で雪駄が一足盗まれた。相模屋出入りの岡っ引・半次は、下手人・仙八を挙げた上野山下の助五郎親分に会い、引合を付けて抜いてもらおうとした。だが、単純に見えた事件は意外な展開をみせはじめ、やがて大きな謎が…。サスペンスあふれる新・捕物帳登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文句有蔵

8
推理小説としてはよく出来ている。また当時の史実を物語に織り込んで、官吏やその手先の副業等を詳細に語ってあり、興味深かった。ただその筆致が物語にうまく馴染んでおらず、読み難い箇条がままあったのは残念。また、きれいな江戸弁の敬語が語りに使われてあったのは新鮮。半次の、相手に対する立場や心構えのようなものがよく伝わってきて、よかったと思う。とはいえ作家がその手法にハマり過ぎたのか、時に誰の言葉を語っているのかわからなくなっているのはご愛嬌か。2014/08/04

ちゃこ

3
[1992年刊行]半次捕物控シリーズ第1弾。文政11年(1828)秋〜師走。江戸。北の定廻り岡田伝兵衛の手先(岡っ引)の半次。出入りの米問屋・相模屋に引合交渉をする半次のもとに、同業の幸太郎の悪い噂が聞こえてきた。幸太郎と気心知れている昔の子分に軽い気持ちで頼み事をしたことから事件はとんでもない方向へ…。 一読しただけでは大量の蘊蓄と事件の複雑さを理解するのが精一杯、二度読みしてみたらじわじわと渋い面白味を感じた。古地図を広げながら読むと更に楽し。/[2014ー137]2014/07/01

hoehoe

0
なかなか渋い作品。単なる謎解きではなく、江戸における"岡っ引き"の実情を描いており、それが単純な正義の味方ではないことにより、何とも言えないハードボイルド感を醸し出している。

0
★★★☆☆☆ 半次捕物控シリーズ1作目。江戸の古地図を机に広げながら執筆していたのかなあ?という気がしないでもない地名の羅列がちらちら目に付くのよね。でも地名を羅列されても地方在住読者には距離感すら掴めません。読書体験としては描写未満で消化不能の文字が脳内を流れていくだけなんですけれどね。2017/02/22

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