内容説明
楠木正行、足利直冬、新田義興、畠山国清。「太平記」後半の時代を生きぬく名族の若き星たちの悲劇。歴史小説中・短篇集。
感想・レビュー
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鯖
15
楠木正行、足利直冬の母、新田義貞の次男義興等を描く太平記の終盤あたりの短編集。文章が淡々としているので、もう少し書き込んで欲しかったなあとは思う。昨年、吉野の如意輪寺で木戸に書き残された楠木正行の辞世の句を見てきました。偉大な父の面影を追い、それを汚したくないという一心で不本意な南朝の帝や貴族たちの命に従い、死に向かって突き進んでいく姿はホント切ない。どうしようもなかったんだろうなあとは思うんだけど、やっぱり辛い。2015/05/31
Hisashi Tokunaga
0
「大田文学ってどう」;矢口渡ー新田義興もっとフィクションで書き込んでほしい。伝承レベルで物足りない。2013/04/12
橘きこ
0
元ネタを読んでおらず、しかもこのあたりの歴史にまったくくわしくないため、人物相関図がよくわからないところがありましたが、大河小説として面白いところもありました。茶目っ気のある正時が面白い。 2009/11/19