内容説明
ホスピスで眠るように逝った母。そのあとを追うように逝った父。親に死なれて初めてわかった本当の自分の姿。慟哭の書き下ろし。
目次
アカシアの木陰で
姉の父私の父
父が死んだ
棺の中の顔
ホスピスで一足先に逝った母
抱き合う骨と骨
私だけのレクイエム
父の母・ウメのこと
生命の川―吉井川に守られて
姉と妹
母の母・クニのこと〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
3
時実新子氏の祖父母や父母そして自分の人生に関する回顧本。姉妹の姉と妹との父母の関係はやはり異なるのだろうなということや、学が無く、姑に苛まれていた母が、二女である新子氏に学をつけさせようとしながらも、途中で変節して早々に嫁にやってしまったことの時代感（敗戦直後）や、そのことなどに由来する確執について思うところがあった。2023/01/26
