出版社内容情報
【内容紹介】
揚子江をはさみ呉越国境に嵐を呼ぶ史記の傑作。
野に下ってもひたすら呉に忠誠を貫く熱血漢伍子胥！復讐のために非情な手段をめぐらす越の軍師范蠡！呉越の存亡を賭けて火花を散らす2人の運命は！？
今から2500年ほど昔の中国――。揚子江を血で染めて、諸国が覇を競った。南方の大国楚では、奸臣費無忌が平王に取り入り、策をめぐらして忠臣伍奢と伍尚を殺した。平王と費無忌に復讐を誓う伍尚の弟伍子胥は呉へ亡命し、軍師孫子と共に公子光を助け呉王を刺殺する。光は呉王闔廬となる。ある日楚の亡命者伯ひから平王と費無忌が死んだことを聞いた伍子胥は、闔廬を説得し楚を攻略、平王の墓を暴き復讐を果たす。だがこの隙に越国の太子勾践と軍師范蠡が呉に戦いを挑んできた。ここに呉越の虚虚実実の戦いの火ぶたが切って落とされた。反撃を開始した呉軍は越国へ侵入するが、范蠡の奇略にあい大敗、闔廬も殺される。越への復讐に燃える呉王夫差と子胥は、ついに越軍を破り会稽山に追いつめた！！
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