内容説明
昭和天皇の崩御と前後して多くの資料が公表された。そこで、最高意思決定機関である大本営政府連絡会議を中心に、これらの新資料を加味して、太平洋戦争における主要な決断二十をとりあげ、どのような事情によって、国策としての決断が行なわれ実施されたのか、という真相を、大胆に解き明かす。聖戦の実相が初めて明かされる。
目次
開戦決定の真相
ニイタカヤマノボレの功罪
マレー作戦の論争点と決断
明暗をわけた2つの誤判断
妥協の産物、第2段作戦計画
同床異夢のガダルカナル作戦
交換条件で始まったニューギニア攻勢
唯一の希望だった絶対国防圏
戦後に生きた大東亜会議構想
終生の恨事インパール認可
王様は裸だったトラック要塞
着想だけで走る大陸打通作戦
大元帥の憂悩
実質上の日米最終戦・サイパン
捷号作戦に伴う決断と実際
中国東北部(満州)放棄決断
ポツダム宣言受諾の決断
戦勝への鍵「勝利の計画」の決断
米海軍再建の決断と発展
原爆投下