内容説明
趣味の土器作りをしていた著者は、やがてやきもののプロを目指すようになる。その経緯を自伝風に綴り、さらに縄文土器の魅力と作りかたを判りやすく解説した好著。
目次
第1章 自伝(私と縄文との出会い;縄文施文具の教材業を始める;サラリーマンに戻る;縄文の遺跡を訪ねる;土器作りを始める;陶芸の里益子での修業;マスコミに採りあげられる;山梨県明野村へ移住;明野窯の開窯)
第2章 縄文と施文法(縄文施文法発見の経緯;縄文ということ;縄文の基本;縄文の美;施文具と作りかた;施文のしかた)
第3章 縄文のやきものを作る(土作りから焼くまで;縄文土器の作りかた;縄文応用の陶器の作りかた;土器作りに想う縄文人;縄文人と自然)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミルチ
7
縄文土器に魅せられて、博物館などに展示されている縄文土器を自分で試行錯誤しながら作っていった作者。縄文の縄を捻り、何種類も模様を再現していく様子はもはや取り憑かれた人です。確かに縄文土器は高度な文化に裏打ちされており、知れば知るほどその魅力は尽きない。2020/02/01
torum
2
前半は縄文土器に魅せられて家族を振り回す話。ひどいwwwww 後半は作り方の解説。撚った縄を水平に転がせば斜め45度に紋様ができる!なるほど! 二度撚り斜縄文 三度撚り斜縄文 二度撚り格子目文・・・ 研究とはまさに分類なり!! 縄文土器は自家用なので紋様が無くとも実用には困らない。それでも装飾を施すのは、縄文時代は心にゆとりがある暮らしをしていたからである。 一方、現代人は紋様すら作れない。道具は進歩したのだが何か大切なものを失ってしまったのではないか。筆者は縄文土器を通じて、そう投げかけている。2016/02/17