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内容説明
最語の証言を掘り起こし、全軌跡を明かす。―戦闘員の死を前提とした戦術はいかなる経緯で立案されたか。神風特攻、回天、桜花、震洋という人間兵器の誕生から結末まで、そこにかかわった人間たちのドラマを丹念な取材でたどる。新証言と機密資料を駆使して、ついに突きとめえた“真実”のドキュメント。
目次
第1章 送る側、送られる側
第2章 「神風たち」の周辺
第3章 「全軍突撃セヨ!」
第4章 さまざまな曲がり角
第5章 「回天」と「桜花」の狭間
第6章 壊滅への日々
終章 激浪の果てに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
43
歴史。遺書や体験談を集めたものではなく、事実はどうだったのかを明確にするため、本や資料、インタビューを重ねてまとめあげられたもの。特攻隊ができるまでの経緯や、いつから始まったのか、いろんな種類の特攻について細かく記されている。小難しい史実にまで踏み込んでいるので、正直途中で投げ出しそうになった。生き残った人の中には、「特攻を強制された」という人と「あの時代はどんな形であれ、死ぬと思っていたので、せめて少しでも貢献できればと思って志願した」と言う人がいたのは、興味深かった。もし私が隊員なら、どちらだろう。2016/06/28