内容説明
本書の内容は、著者と親交のある関西在住ないしは関西出身の美術家達との交遊録である。そして、その情感のこもった交遊を通して、美術家達の創作の空間を透視した著書である。
目次
真昼の暗―須田国太郎
ディアレクティク形式の追求―辻晉堂
オブジェ焼きの創始―八木一夫
早川良雄―その情感と形状
非合理の美学―小牧源太郎
三尾公三の幻想空間
アンティミスト・前田藤四郎
現代のメランコリー―三上誠
安田謙とドン・キホーテ
艶麗なサンクロミスム―早川幾忠
中村貞夫の視覚構造
「こと」から「もの」へ―増井英
善財童子のような須田剋太
線と面と色彩と―津高和一
世界最初のハプニング―吉原治良と「具体美術協会」
ビオモルフィックな絵画―元永定正
泉茂のダンディズム
光の詩―久保晃
視覚の物理化―河野芳夫
田中一光のデザインと伝統
低音歌手―湯田寛
即物性への志向―大野俶嵩
「見る」言語で「読む」絵画―荒川修作
記念碑から環境へ―森口宏一と「環境造形Q」