内容説明
封建時代、形を重んじる世間にあって奔出する情念。男と女の肉声が甦る時代小説集。
感想・レビュー
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山内正
2
兄平左が弟左京を怒り呼ぶ るりとまだ続いてるか?と知人から聞いたと言い争い刀を抜いた 襖が開き嫁の初が止に入り兄は刀を納め左京も下がった お初は二度目の嫁ですぐに左京に養子の話が決まり掛けたが取り止めになり兄の礼金の少なさが原因と判る るりは夜兄に呼ばれ抱かれて泣いた 思わず江戸に二人でと誘うと離れてしまって女の心内を知った 一人発つ用意をした時初が支度金だと大金を渡す意外な女心に戸を開け 家を出る。2019/03/19
