内容説明
私は、昭和63年3月31日付けで、20年間勤めてフジテレビを円満に退社することになりました。4月1日からは「有限会社オフィスいっつみい」の平社員、フリーとして活動して行きます。本書は、私が、「退社しよう」と考えてからの気持ちと家庭を中心に、大阪・阿倍野で生まれてから今日までの私の半生を綴ったものです。披露するのは恥ずかしいところもありましたが、独立するに当たって、人生の区切りとして書いてみました。逸見政孝の半生ということよりも、アナウンサーを志した1人の男の物語として、お読みいただければ嬉しいことです。
目次
いっつみいさんの目覚め
いっつみいさんのアナウンサーになる
いっつみいさん全国ネットへ
素敵します
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
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1988年3月でフジテレビを退社し、フリーに転身した著者。『マジメまして』と重複するが本書はより自伝的で誇張がなく、時系列なので人格形成も明瞭に浮き上がる。発端は新居で抱えた巨額ローンと累進課税で、内容を選ばない仕事でのキャパ拡大、久米・徳光・古舘の前例が励みとなって独立を駆り立てたようだ。転居直後に糖尿を発症しようが、スケジュール表を真っ黒にして4000万を6年返済するのが仕事人間の因果な性分。後年最悪の形になるのは周知の事実。世間のイメージに責任を感じつつもテレビ人としての積極性を選んだケジメの一冊。2022/11/22