内容説明
ジャズにおいて、ピアノを征服したものは、いまだかつて現れていない。トランペットはマイルス・デイビスによって、アルト・サックスはチャーリー・パーカーによって、テナー・サックスは、ジョン・コルトレーンによって、それぞれ征服されていしまった。最大音域の自由と平均律の緊縛を併せもつこの楽器と、アーティスト達の感性と創造性とのはてしない闘争は、やがて、熟成された空気となり満ちてくる。Jazz is Relaxation。
目次
Jazz Piano Best Selection 100
モダンジャズピアノ系譜図(小川隆夫)
対談 ジャズピアノ―その快楽の在りか―寺島靖国VS後藤雅洋
辛島文雄インタビュー
モンティ・アレキサンダーに、うちの芸風と通じるものを感じます(林家こぶ平)
自分の頭の中のものが音になったのがバド・パウエルなんです(小林のりかず)
前衛ジャズには、こっちの気持を叩くようなところがある(殿山泰司)
山下洋輔さんのジャズは、非常にソフィスティケイテッドな味です(冨士真奈美)
僕と夜とエヴァンスと(熊谷輝昭)
ピアノ・トリオのダイナミズム(勝田史憲)
バド・パウエルが“っちょっと変”だった日(石井康史)
ジャズピアノとアメリカ(伊藤俊治)
Count Down S.J.W.―Selection by Jazz Spot Owners Best 300
協力ジャズ喫茶店一覧