内容説明
16世紀、戦国日本を統一した豊臣秀吉はその際限無い野望を大陸制覇へと向ける。明国侵冠への協力を要求し、朝鮮に大軍を派兵する秀吉。想像をはるかに上回る倭軍(日本)の戦力に朝鮮軍は一方的に敗走、国王宣祖はついに王都漢陽の放棄を決意する。最果ての地まで播遷する国王を追うように北進を続ける倭軍。しかし、名将元均・李舜臣率いる水軍は各地で倭軍を撃破、名も無い民衆も各地で義兵軍を結成し、文字通り捨て身の戦いによって晋州・幸州の大勝利を挙げる。そんな時、明国より待望の援軍が到着するのだが…。秀吉の朝鮮出兵を背景に、当時の東アジアを壮大なスケールで描く現代韓国No.1人気作家の長篇歴史小説上巻。