会津恋い鷹

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会津恋い鷹

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062029735
  • NDC分類 913.6

内容説明

書下ろし長編歴史哀話。幕末の会津から明治の吉原へ。荒れる女の血のままに、みだらに美しく、荒鷹と情を交わしつつ、時代の嵐のなかを翔んだ、女ひとり。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

40
皆川博子さん3冊め。今は歴史時代小説は書かないと聞く。オビの文は『幕末の会津から明治の吉原へ。荒れる女の血のままに、みだらに美しく、荒鷲と情を交わしつつ、時代の嵐のなかを翔んだ、女ひとり』あらすじはその通りだけれど、受ける感触はかなり違う。会津なまりのせいか、描写の力か、陰惨な場面や性描写でも不思議と嫌悪を感じない。野性の鷹を仕込む鷹匠としての描写は戸川幸夫さんのような。『死の泉』『薔薇密室』の頭の芯がくらくらする感じは無いものの、ギャップと共に不思議な透明感は確かに感じる。→続く2011/03/02

巨峰

31
幼き頃に鷹に魅せられた農家の肝煎の娘は、やがて会津藩鷹匠の嫁となるが、すべてを焼き焦がす幕末の混乱が近づく。鷹にだけ惹かれる主人公の造形が素敵ですー2015/04/05

ソングライン

11
幕末の会津、鷹の雛を見つけたことをきっかけに、その孤高な野生に魅せられた少女さよ。やがて会津藩の鷹匠の家に嫁いださよが、経験する幕末の動乱と悲しい運命。主家のために命を捨てねばならない武士の潔さに隠れた生に対する冷たさ、混乱の中、むき出しになる人間の欲望の汚さ、様々な絶望を経験し、吉原の女郎に身を落とす主人公。最後にさよが目指した会津と鷹との再会が切ない物語でした。2019/09/11

Ruto

2
図書館。皆川博子作品。幕末から明治にかけて会津を舞台にした女性の成長を描く物語。2020/04/05

らいしょらいしょ

1
迫力あったなぁ。あの時代の会津、豪農の娘を中心に明治の世に入るまで。会津での戦を、この方向からじっくり知ることができたのもうれしい。会津訛りでなきゃ、ここまで深く残らない物語だろう。著者の凄さをここでも感じる。鷹匠というのを漠然としたイメージでしか知らなかったが、こうも根気のいるものだとは。そこに憑かれたようなさよの強い瞳が印象的。土蔵にこもった場面は短くても秀逸。女って理不尽。でも最後のシーンに羨ましいような着地点を見た。2017/05/15

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