内容説明
中島梓、栗本薫、二人で織り成す華麗なる批評空間。評論家と小説家のしなやかな批評眼が21人の作家の多彩な世界と出会う待望の評論集。
目次
五木寛之
野坂昭如
筒井康隆
星新一
小松左京
光瀬龍
矢野徹
田中光二
赤川次郎
阿久悠
林真理子
小泉喜美子
佐藤愛子
田辺聖子
池波正太郎
都筑道夫
鮎川哲也
横溝正史
江戸川乱歩
太宰治
埴谷雄高
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
65
1986年刊行分を再読。SF・ミステリ畑を主にした21人の日本人作家を対象にしていて。当時、評判になった評論集だが。現在の視点で読むとかなりつらい。一人称が「ぼく」であり。また、ほぼすべての論が、その作家をいかに好きであるかを描く「熱狂的なファン代表」としての表現になっていて(半数以上が文庫解説という事情も確かにあるが…)。他には存在しなかった「若手の女性文芸評論家」が書くものとして、その頃は新しかったのだろうが。いまとなっては、過去の遺物でしかない。2024/11/17
Tanaka9999
7
1986(昭和61)年発行、講談社の単行本。評論対象は21名、29編。あとがきによると「嫌いな人、無関心な人」の解説や評論はしなかったとのことで、ここに挙げられた人を見れば、栗本薫の傾向がある程度わかるような、少しイメージと違うような。この時期は栗本薫と中島梓と使い分けてたはずだが、読む限り違いはほとんどないような気がする。2022/01/31
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