内容説明
解き明かされた韓国の虎の実態。韓国の虎は昔から信仰の対象になった霊獣で,李朝民画の恰好な画題であったし,最近では’88年ソウルオリンピックのマスコットになった。その虎が,いつ,どうして消えたのか? 克明な取材によって解き明かす感動のドキュメント。
目次
韓国に虎が出た!
朝鮮半島の虎の記録
大徳山の虎
牡虎の剥製
虎視たんたん
最後の虎の写真
虎と格闘した人
加藤清正の虎狩り
虎を寄付した日本人
虎をオリンピックに
虎がほえた山
警察と虎
虎の子
虎・豹・狼・熊の駆除
北朝鮮・中国の虎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
2
本書は、韓国では絶滅したはずの虎が目撃されたというニュースをきっかけに、現地入りして調査した紀行文。 かつて朝鮮半島には虎がたくさんいたが、現在は北朝鮮にわずかに生き残っているのみ。韓国にあたる地域では1920年代に絶滅した。 本書では、いつどのようにして絶滅したかを、あちこち訪ねて調べまわっている。試行錯誤と粘り強い調査のすえに、最後期の虎の剥製を探し当てていく。 日本支配下で害獣駆除の名目で虎が狩られていった側面にも光があてられ、詳細なデータが示されている点などはありがたい。 2021/07/22
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