感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
6
◆1985年講談社刊。著者(1910~2003)は児童文学作家、翻訳家、女性史研究家。◆与謝野晶子・寛の伝記。一部会話文の創作もあるが、基本的に歌集・書簡・回顧録等を広く取材したもの。大部だが、与謝野夫妻のみならず周辺人物にも必然あって触れられている。鴎外の書簡に見える『明星』派批判と晶子への高い評価(378頁)など面白い。晶子と六歳しか違わなかった一葉、晶子を慕った啄木…といった視点でそれらの作品に進むのも楽しかろう。◆一方で、晶子の芸術理論の乏しさ、「君死にたまふこと勿れ」や母性保護論争における(続2025/12/03




