感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
9
栗本薫はつい最近まで生きていたので、かえって老いて緩んだ姿の記憶の方が強く残っている。栗本薫「ぼくら」3部作は、庄司薫「赤ずきんちゃん気をつけて」シリーズを受けてのもので……これ系、ほかに小峰元「アルキメデスは手を汚さない」、森雅裕「モーツァルトは子守唄を歌わない」、さらに遠いエコーとして上遠野浩平「ブギーポップは笑わない」があるのかもしれない。ハルキも入るのかしら？ もう昭和の話としてアーカイブされてしまっているので、書庫に戻す。2018/03/31
Tanaka9999
7
1984（昭和59）年発行、講談社の単行本。あとがき有。ぼくら三部作の中では一番最後の作品。結構マイナーな作品のような気がする。文庫も出ているようだが、文庫になっていることさえも知らなかった。有名小説のトリックが使われていること自体がトリックのようだが、いまいちピンとこなかった。比較的わかりやすい作品が多い作者のなかでは珍しいかも。2021/11/01
zanta
7
退屈。書いている人は楽しんでいるんだろうな。2014/06/27
wang
1
ミステリー編集者がミステリー賞を受賞パーティ中に殺害された。ぼくら三部作の最終作。テレビ業界、少女漫画家に続き興味深い業界を舞台にした謎解き。異例なことに冒頭で著名なミステリー小説のトリックが作中で使用されていることが宣言されている。それらを知っていれば本作のトリックも容易に推理できてしまう。が、もちろんこのシリーズの特徴トリックは二の次。なぜ犯人は著名ミステリーのトリックを使ったのかが重要な謎。今回は全二作より多くのヒントがきちんと提示されている。作者の夫となる編集者も愛嬌ある人物として登場している。2020/11/06
二分五厘
0
1985.7.9
