魚の文化史

矢野憲一

講談社（1983/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 254p／高さ 20cm
• 商品コード 9784062002387
• NDC分類 387

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[草津仁秋斗]

日本における魚の用いられ方や伝説を、種類ごとにまとめた本。

2014/10/04

[MSTR]

○ 生贄や血による贖い(あがない)などは、日本の宗教に本来は無いにもかかわらず、それ風な雨乞いの儀式は何故か…。 　○「めでたい」魚で「タイ」という駄洒落俗説とは異なる、「タイはコイと対になり太位、小位の義」という説の紹介や、本は鯉、鯉無き時は名吉 (なよし ボラ)、右の二つ無き時は鯛もよく候、とされたことの紹介。 　○西欧では悪魔の魚の「タコ」が日本では、親しみあるイメージでなのは何故か、を著した外国人の本の引用。　等々、【実証的】な【基礎本】【実用本】といえる著述。

2022/07/14