内容説明
流行りの梁父吟が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール!強靭なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた一冊。
目次
1 随筆三国志(蜀犬、日に吠ゆ;怪力乱神を語る;二桃、三士を殺す;処士横議;良禽は木を選ぶ;燕人燕語;儒生、時務を知らず;説三分;飲馬長城窟行;豆は釜中に在って泣く;烏に反哺の孝あり;撃壌歌)
2 ロカビリーと諸葛孔明他(ロカビリーと諸葛孔明;通俗三国志;大衆芸術論;説三分)
著者等紹介
花田清輝[ハナダキヨテル]
1909・3・29~1974・9・23。文芸評論家。小説家。劇作家。福岡県生まれ。京都大学英文科中退。戦時中に書き続け、1946年に刊行した『復興期の精神』は大胆な発想と巧みなレトリックで文化再生の道を示し、戦後の評論界に衝撃を与えた。野間宏、加藤周一らと綜合文化協会を、埴谷雄高、岡本太郎らと夜の会を作り活動。吉本隆明と論争する等、常に闘争的批評家であり続けた。B級文化、映画、演劇にも着目、新しい大衆概念に基づくアヴァンギャルド芸術を提唱した。1962年、『鳥獣戯話』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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