感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなた
7
芥川が太宰に会った時に太宰がいったことば。「新劇はだめだねえ。気分劇、なんていうから、なんのことかと思ったら、窓の鳥かごにカナリヤがいて、そいつがチュンと啼くと、男が女の肩に手をかけて『秋だねえ』なんて。いやだねえ。柱によっかかったりして。気障だねえ」「俺は役者になれないんだ。概念的な美男だから。あはは」。はははは。2009/08/23
あくび虫
1
久しぶりに丁寧に読みたくなる本でした。書いてある調子がすごく丁寧。柔らかくて、深くて、とても気持ちのいい読み心地です。芝居への愛があふれてる。2018/08/29
AR読書記録
1
演劇にはあまり関心を持たず生きてきてしまったので、やはりこの中で興味深く読んだのは、芥川・太宰・三島といった文学者たちに関する証言的な部分。太宰おっとこまえやな、とか、芥川ええお父さんやなとか、三島が持っていることもあったという「ゴム製のおかしな仮面」てどんなんやいなとか。ほんとうにちらりとだけ出てくる百間先生はとても百間先生らしいし。とはいえ、演劇に関する部分も、わからんながら読んでもちょっとわかった気になるというか、どういうふうに向き合ったらいいものか、わかりやすく教えてもらった気になる。2014/05/20
森田恒平
0
面白く読んだ。軽妙な感じのエッセイだった。2016/03/01
saba
0
お父さんに良く似たイケメン。この人のハムレットを見てみたかった。