講談社文芸文庫<br> 焼跡のイエス・善財

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講談社文芸文庫
焼跡のイエス・善財

  • 石川 淳【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2006/11発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061984585
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

聖書伝説を戦後風俗に重ねた寓意小説「焼跡のイエス」「かよい小町」「処女懐胎」を含めた六篇を収録。戦前から戦後へ。
精神の運動の輝かしい軌跡を描く秀作6篇。

敗戦直後、上野のガード下の闇市で、主人公の「わたし」が、浮浪児がキリストに変身する一瞬を目にする「焼跡のイエス」。少女の身に聖なる刻印が現われる「処女懐胎」。戦後無頼派と称された石川淳の超俗的な美学が結晶した代表作のほかに「山桜」「マルスの歌」「かよい小町」「善財」を収録し、戦前、戦中、そして戦後へ。徹底した虚構性に新たな幻想的光景を現出させた、精神の鮮やかな働きを示す佳作6篇。

立石伯
石川淳の現実や時代と切り結び、闘いつづけた精神の軌跡は、一言でいえば、仮定から仮定へと飛翔するダイナミックな言葉の響きあう波動と延々とつづくその努力の線上にくっきりと刻印されている。原稿用紙にひとたび書きはじめられた言葉の力は精神の磁場を形成し、そこに生みだされた質量をバネにしながら、現実の闇のなかをペンが発明に向けて運動していくものにほかならない。――<「解説」より>

山桜
マルスの歌
焼跡のイエス
かよい小町
処女懐胎
善財


石川 淳[イシカワ ジュン]
著・文・その他

立石 伯[タテイシ ハク]
著・文・その他/解説

内容説明

敗戦直後、上野のガード下の闇市で、主人公の「わたし」が、浮浪児がキリストに変身する一瞬を目にする「焼跡のイエス」。少女の身に聖なる刻印が現われる「処女懐胎」。戦後無頼派と称された石川淳の超俗的な美学が結晶した代表作のほかに「山桜」「マルスの歌」「かよい小町」「善財」を収録し、戦前、戦中、そして戦後へ。徹底した虚構性に新たな幻想的光景を現出させた、精神の鮮やかな働きを示す佳作六篇。

著者等紹介

石川淳[イシカワジュン]
1899・3・7~1987・12・29。小説家。東京浅草生まれ。別号、夷斎。東京外国語学校フランス語科卒。1921年同人誌「現代文学」の創刊に参加、翻訳活動にも従事。24年旧制福岡高等学校の講師として赴任するが、学生運動に関連して退職。以後、10年間の模索期を過ごす。35年処女作「佳人」を発表、36年「普賢」で芥川賞を受賞し文壇に登場。和漢洋にわたる該博な知識と批判と遊芸の精神に富んだ多くの名作を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Vakira

58
石川淳さん 初読み。世田谷文学館で展示されていたのでその存在を知る。そう言えば大好きなコボさんの「壁」の前書きを書いていた人でもあったので読んでみた。6編の短編集。「処女懐胎」であったり、「淫欲ハ即チコレ道ナリ」と善財童子は道を求めて淫欲から始めたとか、なかなか僕の大好きな艶っぽい話に肝捕まれました。そして現実の中にイエス・キリストの考え方が絡んで幻想的となる。登場人物が出会い、戦い、苦しむものは成程コボさんの作品の前書きを書いていた「壁」だったのか?この人も気に入ったので他作品読んでみたい。2021/08/15

佐島楓

31
レポート作成のため、解説のみ参照。2016/10/16

ビイーン

30
石川淳は初読。焼跡のイエスってタイトルに惹かれ読んでみたが、文が長くて読みづらく、感銘するものが見つからない。私には石川淳の作品を読みこむことが出来ないようだ。しばらく経ってから再挑戦しよう。2022/12/31

loanmeadime

20
負いくさが始まったころの二作、終わってからのが四作、計六作が収録されています。幻想的な「山桜」、厭戦でも反戦でもないけどNoを言っているので発禁となった「マルスの歌」。乳房の「かよい小町」、キリスト教を背景にした 「焼跡のイエス」と「処女懐胎」。恋愛を見つめる「善財」と、まさに珠玉。かよい小町の軽くも深いやり取りが一番良かったけど、やっぱり検索しながらでした。善財童子見に安倍文殊院に一度行ってみよう。2021/06/05

マウリツィウス

18
【《『イエス=キリスト』と、「省みる過去と追想」》】《『新約聖書』、そうですね、『ローマ書』を繙くことが普段多い》。「《そして、罪を覆われているものが「罪」を改める》」。《『贖罪』の意識》、《これを自覚する》。《「救済」主題の再考》、《「私」は真実にそれを知ることが出来るのでしょうか》。《「自己と問い」、「妥協を知り尽くす」。「唯(ただ)、己が為を思う」。「それも求められるのか」》。《「隠すこと」は「罪」に非ず》。《「人は人と異なる」、「これを受け入れることの難さ」》。《これを得る時に、人はやがて》。/鏡2015/03/10

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