内容説明
一九四六年・敗戦翌年、「マチネ・ポエティク」のメンバー加藤・中村・福永の共同執筆により「世代」に連載された時評は、新しい時代の新しい文学を予告した。時代を超えた評論は日本近代文学史上必読の書となり、なお不動の地位にある。
目次
新しき星菫派に就いて
ペトロニウスの饗宴
文学の交流
田舎からの手紙
ダンテの『地獄』と僕たちの地獄
或る時一冊の亡命詩集の余白に
二つの現実
一九四五年のウェルギリウス
もう一人のモオリヤック
焼跡の美学〔ほか〕
著者等紹介
加藤周一[カトウシュウイチ]
1919・9・19~。評論家、小説家。東京生れ。府立一中、一高を経、1940年東大医学部入学。46年「世代」に中村らと「カメラ・アイズ」執筆。51年医学留学でフランスに滞在。ヨーロッパを観察、帰国後文学・文化・社会全般に亘る評論を発表、日本文学論の中心的存在となる。著書に『日本文学史序説』(大仏次郎賞)など
中村真一郎[ナカムラシンイチロウ]
1918・3・5~1997・12・25。小説家、評論家。東京生れ。東大仏文科卒。1942年、福永、加藤らと“マチネ・ポエティク”を結成。47年『1946文学的考察』を刊行。『死の影の下に』で戦後派作家として認められ、以後小説、詩、評論等多分野で活躍。王朝文学、江戸漢詩にも造詣が深い
福永武彦[フクナガタケヒコ]
1918・3・19~1979・8・13。小説家。福岡県生れ。東京開成中学、一高、東大へ進み、中村真一郎とは中学以来の同期。42年文学グループ“マチネ・ポエティク”結成。45年肋膜炎で北海道に疎開。46年「世代」に中村・加藤と時評執筆。47年病気再発により清瀬の療養所に入る。『ゴーギャンの世界』(毎日出版文化賞)『死の島』(日本文学大賞)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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