• ポイントキャンペーン

講談社文芸文庫
俳句の世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061984172
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0195

内容説明

「自己の文学観の最も大切な部分を折口信夫から受けている」と語った山本健吉が、現代文学を基軸にして古典文学を探求。俳句固有の性格や方法を明確にする一方「日本の詩の歴史」のうち、俳句が占める位置を示して複眼的な批評を展開、文学の根本問題に迫る。表題作のほか「挨拶と滑稽」「純粋俳句」「芭蕉と現代」「時評的俳句論」など著者の俳句・俳諧についての考察を網羅した名著。

目次

俳句の世界
挨拶と滑稽
純粋俳句
芭蕉と時代
俳諧についての十八章
時評的俳句論

著者等紹介

山本健吉[ヤマモトケンキチ]
1907・4・26~1988・5・7。評論家。長崎市生まれ。1924年慶大文科予科に入学。28年折口信夫が教授に就任、師事。33年改造社入社、「俳句研究」編集に従う。39年中村光夫、吉田健一らと「批評」創刊。43年第一評論集『私小説作家論』刊行。敗戦後は多彩な評論活動を展開、「美しき鎮魂歌」で戸川秋骨賞受賞。日本芸術院会員、日本文芸家協会理事長。著書に読売文学賞受賞『古典と現代文学』『柿本人麻呂』『最新俳句歳時記』全5巻のほか『芭蕉』(新潮社文学賞)『詩の自覚の歴史』(日本文学大賞)『いのちとかたち』(野間文芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みずさわゆうが

0
芭蕉礼賛者。俳句は575で切ったゆえに時間的経緯を抹殺し「ものの実在」に拠ろうとする。不安定ゆえに読み返す。季語も他の語も同じ重さ。 俳句より連句を見よ。談林は暴力的・都市の滑稽、正風は農村に根付いた、洗練され閉じた空間の中で相手に静かに問いかけ、談笑を誘う。個に閉じないこと。ダイアログの文芸。写生のトリビアリズムに堕さないこと。歳時記はいい加減な成立なものを引き継いでいる奇妙なものがある。ほんの旅人で掬うのは薄い。習俗の中から得られるものこそ本物。誓子ら天狼の純粋俳句は真を求めて何もなくなる辣韭剥き。2022/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1174364
  • ご注意事項

最近チェックした商品