講談社文芸文庫<br> 残光のなかで―山田稔作品選

電子版価格
¥1,254
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文芸文庫
残光のなかで―山田稔作品選

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061983717
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ゾラを偲ぶ旅で出会った老文学者の孤独な姿を描いた「残光のなかで」、パリの街とそこで勁くつましく暮らす人々をやさしく見つめる「メルシー」「シネマ支配人」等、フランス滞在に材を求めた作品群に、記憶のあわいの中でゆらめく生の光景を追った「糺の森」「リサ伯母さん」等、八篇を収録。ユーモアとペーソスの滲む澄明な文体で、ひそやかで端正な世界を創り出した山田稔の精選作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YO)))

27
名著「スカトロジア」を物した著者の短編選に於いて、ウンコ絡みの話をすべて外してくるとは…、耐え難き臭気を放っているのは、講談社文芸文庫のプチブル趣味の方ではないか! 冗談はさておき、孤独や老醜への想いが、小説的な距離感を持たずにすっと投げ出されてくることが多く、どの作品もかなりシリアス。二つの時間軸を交えた「糺の森」、ユーモア寄りの「メルシー」が、幾分救いもあって好みだった。2015/07/07

H2A

12
きっかけは福田和也『放蕩の果て』の中で『コーマルタン界隈』に触れられていたこと。電子書籍。初期のヨーロッパものから、おそらく近年の日本の、特に京都を舞台に老境を描いた短篇。学者が書いたものという偏見はよくないなと思う。いわゆる初期の留学ものも海外を股にかけて活躍する、と真逆の気取らない人物造形と描写が、とても良い。瑕疵のひとつもない作品ばかりではないが好ましい。2024/02/12

7kichi

6
実にいい本だ。「シネマ支配人」「リサ伯母さん」が良かった。2015/08/05

miki

1
図書館本。1930年生まれ、今年90歳になるフランス文学者の作品集。若い頃にこの本を手にとって開いたとしても最後まで読み終わらなかったと思う。歳を積み重ねた今だから味わうことができるのだろう。2020/11/05

hikarinohe

1
最初の四話は他の本で既に読んでたので、その他の話目当てに手に取った。「リサ叔母さん」の過去回想シーンが、ノスタルジックな雰囲気で好き、話全体は物悲しいけど。2012/10/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/38211
  • ご注意事項

最近チェックした商品