講談社文芸文庫<br> 美を求める心

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講談社文芸文庫
美を求める心

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061983434
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

沖縄戦での許嫁の死、生家の破産、離婚。病弱な女ひとりの境涯を支える為、細々とラジオに寄稿し始めて五十年、一貫して無名の庶民の心性に寄り添い、魂の深部から響いてくる真実の言葉を刻み続ける。自然の風景に、仏像の佇まいに、平凡な暮しの道具に、そして何より心の心の中に美を求める珠玉の八十八篇が、厳しくもしなやかな半生の美への巡礼の足跡を指し示す。

目次

1 美のあるところ(青い林道;青磁 ほか)
2 女ひとり(水色綸子の娘は;努力の日 ほか)
3 暮らしのなかで(お盆;夢見ごはん ほか)
4 おりおりの…(若葉雨;哀愁 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

3
身の回りの美についての随筆集。やや自己陶酔的な文体が読んでいて引っかかりますが、それでも女性らしい感性の細やかさは光ります。「夢見ごはん」などはとくに佳品。2016/07/14

和菓子男子

3
美という温もりが五感を夢心地にさせる随筆集。か細くて儚い、簡素で静か、されど芯があって気高い日本の美を改めて知る。「人間にとって、なによりうつくしいものは人間でなくてはならないだろう。」作者の言葉、一つ一つがまた美しい。2015/01/02

belier

2
この本に収められた随筆は、1963年から1967年までに書かれた原稿ということだ。題に違わぬ端正な文章が並んでいる。著者は古いものを大切にする人のためか、当時はやっていた言葉はあまり使わないようにしていたようだ。そのためだと思うが、今では気恥ずかしくなるような死語が少ない。もちろん古風な言葉はたくさん使われているが、古典を読むようにかえって素直に受け入れられた。2021/10/29

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