内容説明
一八七九年、当代きってのフランスの人気作家ボアゴベによって書かれた『鉄仮面』は、日本に於ても明治の黒岩涙香の翻訳以来、広く親しく読み継がれてきた。居酒屋“破れ絹”亭で密議をこらす青年貴族モリスと恋人ヴァンダ。ルイ十四世に対する謀反の計画に叛乱の騎士達が集結する。罠に堕ちたモリスの運命は、謎の鉄仮面の行方は…。フランス語原典による初の完訳の文庫化。上下二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桐ヶ谷忍
7
ルイ十四世に復讐のための謀反を企むモリスと内縁の妻ヴァンダ。謀反に肩入れしているソワソン伯爵夫人。しかしソワソン伯爵夫人は謀殺されそうになり逃げるが後に残した愛人の従者が敵の甘言にのり寝返ってしまう。従者はモリスの腹心の友になり敵が待ち伏せしている所まで誘い出し攻撃を仕掛ける。真夜中の出来事でヴァンダにはモリスが殺されたのか従者が死んだのか判断が付かないまま、生き残った一人はバスチーユ要塞に捕らえられる。ソワソン伯爵夫人は従者が生き残ったと信じなんとか監獄から救い出そうとするが囚人は仮面を被らされていた。2020/08/04
若黎
6
当然だが、デュマ版とは異なる。で、あれより面白いかというと、上巻では微妙な気がする。さーて、鉄仮面を被せられたいるのはどなたさんかな?2024/10/21
だん
0
色々と残念感が漂う。2009/03/11