講談社文芸文庫<br> われよりほかに―谷崎潤一郎最後の十二年〈上〉

講談社文芸文庫
われよりほかに―谷崎潤一郎最後の十二年〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061982789
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

京都で生まれ育った伊吹和子は二十四歳の時、下鴨の潺湲亭で当時六十六歳の谷崎潤一郎と会い、『潤一郎新訳源氏物語』の原稿の口述筆記者となる。「谷崎源氏」の仕事が終ったあとは、中央公論社の谷崎担当の編集者として引き続き口述筆記に従事し、『瘋癲老人日記』や『夢の浮橋』など、晩年の傑作の誕生の現場に親しく立ち会う。日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

目次

1の章 下鴨潺湲亭の頃(おめもじ;谷崎家の人々;潺湲亭のこと ほか)
2の章 『老後の春』の頃(宇治のもののけ;「おさな源氏」;『過酸化マンガン水の夢』ならびに『鍵』の原稿について ほか)
3の章 『夢の浮橋』前後(先生と秘書;『高血圧症の思ひ出』の筆記者;ラブレター ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AR読書記録

4
谷崎潤一郎の“実像”としては特に違和感はない。若くして老大作家の気まぐれにくらいつき信頼を得ていった著者はすごいと思う。ところでここにはいくつも、のちに谷崎について書かれたもの、研究の結果についての誤りが指摘されているわけですが、それを読むとやはり人は(わりと)自分の見たいように見る、思うように解釈するものだなと思えてくるし、しかしそれでいうと、ここに書かれていることにもそれなりの疑いをもってかからねば、まあ公平とはいえない気がする。でも読んだ上で、著者の感じかたや記憶は信頼したいと思っている。2016/03/22

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