講談社文芸文庫<br> 白鯨―モービィ・ディック〈下〉

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講談社文芸文庫
白鯨―モービィ・ディック〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 672p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061982178
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

燃え立つ太陽と薄明の月影、輝く天空と無限の深海の闇、苛酷な人間の運命を暗示するかのような大海原の真っ只中で起った捕鯨船ピークオッド号乗員らの惨劇。巨鯨モービィ・ディックに敗れゆく片脚の老船長エイハブ。禍々しくも、また神々しい巨大な一頭の白鯨をめぐって展開される雄大な海洋冒険小説の趣ある古典的名作を新たな読みやすい訳にしたオリジナル文庫。全二冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chanvesa

28
スターバックの「しかし、エイハブはエイハブに警戒するがいいでしょう。老いたる人よ、ご自分に警戒されるがよい」(435頁)の言葉の重さ。スターバックはエイハブに自身を預けるしかなかった。何度諫めても、動かないエイハブは突き進むという決断を翻さない。白鯨のピークオッドやそのボートへの攻撃の場面は自然の畏怖を感じさせる。「地上のすべてのものに向かう懐疑と、天上のいくつかのものに向かう直感と、これら二つを併せ持つ人が、信仰者にもならず、無神論者にもならず、この二つを公平な目で見つめる人となるのだ。」(228頁)2024/08/12

スミス市松

27
エイハブが自らの足を食いちぎった白い鯨に「モービィ・ディック」の名を与えた瞬間、「モービィ・ディック」は受肉して現実界に顕現し、一方白い鯨は「モービィ・ディック」の物語と同化して極大の象徴性を帯びる。この絶対的存在たる白鯨/モービィ・ディックに向かって、彼は実体/観念どのような領域においても完膚なきまでに葬り去るのだと宣言する。ここが本書最大の捩れである。なぜなら、これは明らかに不可能な事業だからだ(この大海で特定の鯨を発見するなど不可能に等しく、その鯨が伝え聞くモービィ・ディックである確証は全くない)。2016/02/29

i-miya

27
2012.06.21(再読)メルヴィル著。 2012.06.17 (カバー) 獰猛で、狡知に長けた白鯨を追って、風雨、激浪な中、ピースド号は、荒れ狂う海を進む。 ホーン岬、インド洋、日本海沖を経て、長い航海。 太平洋、赤道付近、仇敵と遭遇、銛は撃たれる。 作者の実体験と、文献を駆使する。 エイハブの運命的悲劇を描く一大叙事詩。   2012/06/21

田中

25
上巻と同様に「鯨」が学識的に綴られる。骨相、絵画、化石等々とあらわる事が網羅される。また捕鯨船についても同様なのだ。読むのに疲れたけど、そんななかで、航行中に他の捕鯨船と出会い情報交換する様は面白い。下巻の残り100頁ぐらいから物語として俄然ひきつけられる。白鯨との死闘。この戦いをよりリアルに知るために、細かい「鯨学」が示されたのだろうと想像する。聖書や聖典からの引用文や意味を含んだ言葉がちりばめられて、理解はできない所もあり、骨の折れる一冊になってしまった。エイハブ船長の狂的な執念は、恐ろしい。 2021/04/23

James Hayashi

25
著者の観察眼の鋭さ、捕鯨の描写とクジラに関する様々な事。モービィ・ディックに片足を噛み切られた船長エイハブの執拗なまでの執念と復讐心。 クジラの尾鰭の一撃はシャチまで抹殺するほどの威力。それを人間や小舟が被れば対処の仕様がない。モービィ・ディックの野性味も半端でなくジョーズのよう(モービィは何倍も大きいが)。当時の捕鯨がほとんど照明用の油のためであった事、3年も無寄港で航行するなども知らぬ事であった。何の為に戦ったのか?不思議な読後感に覆われた。2016/12/30

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