出版社内容情報
ごめん、一夜のやどをかりとうござる! さくら貝のあみがさを、ちょこんとかぶったやどかりどん。自分にぴったりの宿をさがして「さらばでござる」と旅にでます。おおらかで人情味あふれる新シリーズ。
内容説明
青い海。おだやかな波。やわらかな潮風。やどかりどんは「さらばでござる。」と宿さがしの旅にでました。1ぴきのやどかりが、ぴったりの宿をみつけるまでのおはなし。小学1年生から。
著者等紹介
大島まや[オオシママヤ]
スペイン生まれ
高部晴市[タカベセイイチ]
東京都生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
貝殻が欠けちゃったので、新しい家(貝殻)を求めて旅に出るやどかりどん。古い貝殻には別れを告げて新しい貝殻を求めて歩く、その口調が時代劇っぽい(笑)最後はやっぱり・・・な安心感です。2019/02/18
いろ
10
浜辺遊びでヤドカリを何十匹も見つけて楽しんだ8歳男児へ。字が大きくて児童書移行期向き。うっかりフチが欠けてしまった貝を仲間に笑われ,引越しを決めた やどかりどん。新しい住み家は見つかる!?というお話。そもそも宿を脱いで宿探し!?とか,裸で歩き回っておいて,ガラス瓶内で透けて見えると恥ずかしがるの!?とか,違和感を感じつつも,まあまあ楽しんだ。8歳男児は,くすぐったがりの亀さんが笑う度,一緒にケラケラw 虹色の貝,見てみたいな~v 本当の自分って?みたいな,ちょっぴり深い所にも触れてあって,いいお話だった。2016/06/20
hoguru
9
海で貝殻を拾っている時、いいなぁと思う貝にやどかりがいた。そんなことを何度も繰り返すうちに自分にはやどかりと同じように家(貝)をみる目があるのではなどと思っていたら、どうやら息子も同じようにやどかりの家ばかりみつけてきた。これにはいないだろうと息子が拾った手のひらサイズの貝の中にまでやどかりがいて大笑いしたのを思い出す。やどかりどんのように私も砂浜で家探ししてみたいな。2016/07/23
おひさま家族
6
小5、小3息子読み聞かせ。貝殻がかけてしまったやどかりどんは新しいやどを探す旅にでます。 結局住み慣れた我が家が一番落ち着くということにきづいたやどかりどんです。一度離れて客観的にみるといいところに気づけるよ、ってことですかな。 低学年向け。2018/05/26
遠い日
4
住んでいる貝殻の縁が欠けた!せっかく自分にぴったりの宿だったのに、仲間にかっこ悪いと言われ、ならばいい宿求めて旅に出ようと決めたやどかりどん。気に入った宿はなかなか見つからない。これは!?と思っても、どこかしっくりこない。一夜の宿を借りながら、旅の風は吹き過ぎるばかり。桜貝の編笠といい、「ござる」口調の喋りといい、旅鴉風のこのやどかりどん、ちょっとお茶目で気のいいやつ。家探し、やっぱり愛着がいちばんじゃないですかね。2022/03/28