内容説明
美しいドロシアとその妹シーリアは両親をうしない、伯父のブルック氏のもとに身を寄せている。宗教的理想に燃えるドロシアは、大地主の青年チェッタム卿を退け、二十七歳年上のカソーボン牧師との結婚をえらぶ。イングランド中部の商業都市ミドルマーチを舞台に多彩な人間模様を描写した、ヴィクトリア朝を代表する女流作家ジョージ・エリオットの代表作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
124
やはり私は、女性が結婚するまでのドラマより、その後の人生を描いたものが好きだなと確信。結婚が大団円であるわけがないもの。主人公のドロシアは、立派な夫を持ってしまった。父を早くになくし、妹のいる彼女は、心ときめくような事をしてはいけないとどこかで思っていたのだろうか。随分と年上で、立派な学者の夫。間違ったことはしないが、情には欠けるようだ。この立派な伴侶というのは、夫であれ妻であれ、なかなか大変なものだと思う。情というものを入れなければ、絶対に正しいのだけれど、正しさだけでは人間関係は綻んでいくだろうから。2017/03/11
NAO
54
イギリス中部のミドルマーチを舞台にした何組かの男女を巡る人間模様。中でも、ピューリタン的教育の影響でかたくななまでに理想主義で、親ほどに年が離れた牧師と結婚したドロシアと、結婚願望が強く、他市から赴任してきた医師に狙いをつけるロザモンドが中心に話が動く。あまりにも個性の強い二人は、当時の女性としては先端を行くタイプと、当時の女性の典型的タイプだったのだろうか。ロザモンドの結婚観はあまりにも陳腐で俗っぽすぎるし、ドロシアの結婚は彼女の理想主義の底の浅さを露呈しているようだ。2017/02/15
rico
3
「プルーストとイカ」にちらりと言及されていたので興味を持って、図書館で借りて読み始めた。なかなか気に入ったので買おうと思ったのだが、絶版のようで残念。2017/01/03
aspentree
2
ずっと読みたかったこの作品に着手です。ヴィクトリア朝の女性作家ものとはいえ、恋愛・結婚だけに限らず、幅広く日常生活で浮上する様々な問題を取り上げています。その洞察力と描写力はさすがです。4冊あるので今後も楽しみに読みたいと思います。余談:出版社の問題だけど、本文に入る前にある登場人物を解説している部分、ネタバレ記述もあり、ちょっと残念。2014/07/02
てり
0
「小説読解入門」の下準備として手に取る。古典の翻訳ものは久しぶりなので訳に慣れつつ物語世界に入っていく。ドロシアの純粋さが痛々しい。(2)へ続く。2021/11/23




