内容説明
昭和三十六年夏、軽井沢滞在中の犀星は、軽い胸痛を覚え帰京後入院。翌年春、詩「老いたるえびのうた」を遺して肺癌で逝去。本書は、病臥の父の姿を克明に綴り、最期まで作家の想いを共に生きた娘の鎮魂の書。犀星が晩年に身近に隠し置いた女性二人の存在を明かし、微妙に揺れる娘としての心情を書く「三人の女ひと」併録。
目次
晩年の父犀星
三人の女ひと(「杏つ子」;若き秘書;世を去る;女ひと;「指輪」;「旗」;「一葉の写真」;終章)
昭和三十六年夏、軽井沢滞在中の犀星は、軽い胸痛を覚え帰京後入院。翌年春、詩「老いたるえびのうた」を遺して肺癌で逝去。本書は、病臥の父の姿を克明に綴り、最期まで作家の想いを共に生きた娘の鎮魂の書。犀星が晩年に身近に隠し置いた女性二人の存在を明かし、微妙に揺れる娘としての心情を書く「三人の女ひと」併録。
晩年の父犀星
三人の女ひと(「杏つ子」;若き秘書;世を去る;女ひと;「指輪」;「旗」;「一葉の写真」;終章)