講談社文芸文庫<br> アルゴナウティカ―アルゴ船物語

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講談社文芸文庫
アルゴナウティカ―アルゴ船物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061975811
  • NDC分類 991
  • Cコード C0197

出版社内容情報



アポロニオス[アポロニオス]
著・文・その他

岡 道男[オカ ミチオ]
翻訳

岡 道男[オカ ミチオ]
解説

内容説明

黒海の東の果て、コルキスの地の樫の巨木に張られた全羊毛を持ち帰るように王から命じられた英雄イアソンはアルゴ船の一行と大航海に乗り出した―古代ギリシアの神々や英雄が織りなす雄大な叙事詩の唯一の邦訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

em

25
イアソン率いるアルゴ船一行の冒険。物語自体の面白さもさることながら、ときにドラマチックにときに静かに、遠景からディテールへと自在に動いてゆく映像のように広がりをもった詩の表現が素晴らしく、ゆっくりと味わうのが楽しかった。金羊皮を守る大蛇がしゅうしゅうと立てる音、それを森のこだまが返し、遠く河の流れの先で聞く者がいる。その河口には……といった具合。気になったのは、キルケが『オデュッセイア』と同じ人とは思われないほど優しいこと。魔女は最初から悪しき者ではない。彼女には彼女の物語があるのだ、きっと。2018/11/23

syaori

25
イアソンを筆頭とする英雄たちが金羊皮を求めて旅をする冒険譚。訳者も指摘するようにホメロスのようなダイナミックな展開はないものの、ハルピュイアを撃退したり、プレガデス(打ち合う岩々)の間を通り抜けたり、炎を吐く牛に軛をかけたりという冒険はやはり心躍るものがあります。また恋と父親との間で葛藤する王女メディアの心情は繊細に描かれていて印象的です。イリアスの前日譚に当たるので、大アイアスの父テラモン、アキレウスの父ぺレウスがメンバーにいたり、ナウシカア姫の父アンキノオス王が出てきたりするのもうれしいところでした。2016/05/11

イプシロン

24
古代ギリシャの叙事詩や神話をなぜ読むのか? と聞かれたら、人間の何たるかを知りたいからだと答える。本作でいうなら、紀元前3世紀の人々が何を求めていたのかを知りたいからだ。ホメロス描くアキレウスが求めたのは、友人のためには死すら辞さない矜持。彼ら世代は「名誉」を守る者が英雄だった。しかし、ヘレニズム期に歌われた本作は異なる。主人公のイアソンはどうも意志薄弱だ。本当に冒険に行きたかったかも疑問だし、強固なリーダーシップも持たない。流れに身を任せ、神々に助けられたラッキーな男にしか見えない。冒険成功の鍵は2024/03/16

ミコヤン・グレビッチ

7
「アルゴ船伝説」に基づいた、前三世紀頃のアポロニウスの叙事詩。冒険のリーダーであるイアソンは、アキレウスやオデュッセウスとは少し違うタイプで、すぐに弱音を吐き、仲間の力と知恵に頼るが、それを否定的に描かないのが面白い。乗船していたヘラクレスが序盤で停泊した島に置き去りにされるのは、典型的な英雄との訣別を表しているのかも。旅の途中のエピソードもバラエティ豊かで、特に神々の意思に翻弄されるヒロインのメデイアには同情を禁じえない。「イリアス」や「オデュッセイア」を読んだあと、同種の物語を探している人におすすめ。2021/02/05

Copper Kettle

6
ホメロスやヘシオドスを読んでいたら解説などに「アルゴ船伝説」の影響を受けているとか書いてある。ということで、その伝説(伝承?)を材料にして、ホメロスより後世の詩人アポロニウスが書いたという本書を手に取った。ここで登場するのはホメロスの英雄たちの1世代前の英雄。主人公となる英雄イアソン、ヘラクレスや竪琴を持ったオルペウス、アキレウスの父ペレウスたち。母に抱かれてアルゴ船を見送るアキレウスの姿も描かれている。今ならジョージア辺りに王に命じられてイアソンが金羊皮を取りに行くという冒険譚。地理情報を面白く読んだ。2024/03/10

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