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内容説明
中国は宋朝の時代、勅使として龍虎山に派遣された洪言は、厳しく禁じられた石窟の中を掘ったため、封じられた百八の魔星はどっと地上に踊り出た。やがて、その一星一星が人間と化して、梁山泊をつくり、天下を揺さぶる。―これが中国最大の伝奇小説「水滸伝」の発端である。「新・水滸伝」は、少年時代からこの中国古典に親しんだ著者から、思うままに意訳し、奇書の世界を再現する一大絵巻。
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歴史時々サスペンス本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
73
中国宋時代。乱れる国に怒り、立ち上がる奴ら。驕慢星に闘わんとする反逆星。こいつらも決して善人ではない。どちらかというと悪い奴らだ。しかし、いささかの道義は知り、相憐れむの仁を抱き、弱きはこれを虐げず、時に、漢と漢とが、ほんとに泣き合うことも知っている。一巻終盤、お宝強奪大作戦のために、7人を集めていくくだりは、最高に血湧き肉踊る面白さだ。2019/04/14
k5
67
井波律子訳で読んだところを、吉川英治で読み直し。ほぼ原作に忠実なんですね。超大ざっぱに言うと、腕っぷしと正義感が自慢の小役人が犯罪をしでかしてヤクザになる、という話が連続しているだけなんですが、どうしてこんなに魅力的なのか。二周目になってじんわり分かってくるのが、かれらの直情型の正義が、社会に受け入れられないときの決定的な壁が現代の目にも切ないという感覚ですかね。魯智深が殴り殺した肉屋の親父の卑劣さとか、林冲の妻に横恋慕して無実の罪を着せたやつの厭らしさは不変のもので、「やっつける」快感が良いのだと。2021/02/11
優希
58
面白かったです。108の流星が人間と化していくのが天下を揺るがすきっかけとなったのですね。中国最大の奇書といわれているので、続きも楽しみです。2021/12/17
金吾
35
○子供の頃から好きな本です。久々に読みますと記憶よりもアッサリした展開だったのだなあと感じました。大好きな林冲や魯智深が活躍する巻なので楽しかったです。2023/03/07
ビイーン
32
吉川英治の文章は読みやすくて楽しめる。ラストまで読了するぞと思っていたが、何かのレビューにて4巻で絶筆になった事を知り、引き続き2巻を読むか悩んでいる。吉川英治版の水滸伝が気に入っていたこともあり非常に残念。2021/12/12
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