- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 歴史
- > 講談社 吉川英治文庫
出版社内容情報
【内容紹介】
平治の乱以後、平家は目覚しい興隆期に突入した。一門の総帥清盛は、またたく間に位人臣をきわめ、平相国(へいしょうこく)と呼ばれる。一族の栄達はいうまでもない。その矢先に起った“車あらそい”の事件。娘徳子の入内(じゅだい)、厳島の造営など、彼の見果てぬ夢はつづくが、先の嵐に吹き堕ちた源氏の胚子(たね)も、無視できない大きさに。――爛熟と発芽と。相容(あいい)れぬ2つの世界があり、明日を待っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃいろ子
43
平治の乱のころ、常磐の胸に抱かれていた幼子牛若。 その牛若が成長し、元服して九郎義経となり、その九郎を中心として源氏が秘かに立ち上がる様子が描かれている。 悲劇のヒーローとして日本人の心のなかに刻まれている義経だけれど まだ義経になる前の破天荒な牛若が魅力的。 そして源氏の若君として成長してゆく姿に、悲しい結末はわかっているけれど、やはりワクワクする。 木曽義仲との出会いがとても素敵なのだが、、、涙。 次巻は巴御前や弁慶が登場するのかな。 2021/04/05
シュラフ
37
「苦労知らずの危うさよ」との清盛のつぶやきがすべてであろう。いつの間にか権勢をもつようになった平家一門の慢心ぶりがひどくなる。極めつけは、摂政の基房と(清盛の孫の)資盛の車あらそいによる、事件後の重盛の基房への圧力。なんでこんなことになってしまうのか、平家一門への反発を招き、敵をつくるだけではないか。清盛の嘆息がよく分かる。一方、牛若(後の義経)は不幸な境遇ながらも、たくましく育ってゆき、鞍馬の山を脱走する。後に、温室育ちの平家一門の子弟らが、野生児のように育っていった義経に対して歯はたたないのは当然。2017/04/08
かっくん
36
平次の乱の勝利を経て、勢いを得た清盛は太政大臣となり、位人臣を極めるに至る。「平家にあらずんば人にあらず」の世の中となり、平家の栄華は頂点に達する。また、清盛は長年の夢である大輪田の泊の築港に向け、後、白河法皇に国費の拠出を迫る。一方、源氏方では、源義朝の忘れがたみである牛若が鞍馬山での時を経て、藤原秀衡が納めるみちのくへと旅立つ。大河ドラマ義経を直前に見た後なので、登場人物を重ねながら読む。流麗な文章でグイグイと読ませる。2026/09/10
Kiyoshi Utsugi
33
平治の乱も終わって、ますます平清盛をはじめとする平家一族が反映していきます。 中盤からは鞍馬に流されていた牛若もかなり大きくなり、鞍馬を脱出します。 母の常盤御前と対面を果たした後は、吉次と一緒に奥州の藤原秀衡を頼っていきます。途中、熱田で元服をして源九郎義経と名乗ります。さらには、足柄を越えたあたりで、義経は千葉氏の若者二人にさらわれて吉次一行と分かれることになります。 義経は、無事に奥州にたどり着くことが出来るのか‥ 非常に気になります。 そう言えば、弁慶が登場しないのも気になります。😅2021/07/16
金吾
30
平家が栄華を堪能しています。後々のことを知っているだけに哀れを感じる部分もあり、年齢により同じ話でも感じ方が異なるのだなと再認識しました。義経も動きだし面白くなってきました。2023/04/04




