- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 歴史
- > 講談社 吉川英治文庫
内容説明
野に伏す獣の野性をもって孤剣を磨いた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へと悟達してゆく道程を描く、畢生の代表作。―若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから1年、又八の母お杉と許嫁のお通が、二人の安否を気づかっている郷里の作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
131
電子書籍合本を空き時間に読み進めている。どうやら2巻の3分の2まで進んでいる様なのでこの辺で感想を記しておきたい。とかく活き活きとした人物と、それに負けないほど瑞々しい自然の描写に圧倒される。当時独特の熟語は辞書にも載っておらず個々の意味で類推するしか無いが、それもまた楽しい。近いと言う事もあって姫路城や花田橋(欄干にゆるしたもれと彫る演出も凄かった)龍野の辺りも描かれていて驚いた。傲慢な人間模様が主となる中で、お通の笛の音に膝を抱えて涙する沢庵和尚の姿が、とても印象的であった。2017/05/18
優希
79
剣と魂の精進の物語として読むことができるのではないでしょうか。獣のようだった武蔵が、剣の道を人として歩み始めたように思います。無鉄砲な青年の野心がどうなってゆくのか、最後まで見守りたいですね。続きも読みます。2019/01/09
k5
70
いつかは読もうと思っていたこの作品。芝居がかってはいますが、能の道行的で面白いですね。第一巻は武蔵がほぼ獣なので、沢庵がいいところを全部もっていってます。お通が今のところ納得いかないなあ。2020/11/12
ともくん
62
[再読] 何回か読んで、物語も知っているのだが、武蔵の成長していく姿に胸の高鳴りが抑えられない。 成長していく武蔵がまるで目に見えるようだ。 ここから、武蔵の旅が始まる。 正に不朽の名作。2018/12/17
けやき
49
言わずと知れた吉川英治の宮本武蔵の物語。ワクワクしながら読み始める。2022/10/02