内容説明
“あたかも衆俗の安易な理解を拒むかのように”、また、“佶屈を以つて武装し、晦渋を以て身を護る”と評された、自己の美学を貫ぬき通した詩人にして、碩学、秀抜な批評家・日夏耿之介のE・ポオの訳詩と、O・ワイルドの詩劇の名訳。前人未踏の独創的な視覚と聴覚の綜合美の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
21
ナボコフの『ロリータ』関連で「アナベル・リイ」を読むため。「ポオ詩集」のみ。オスカー・ワイルドの「サロメ」も収録されているが、またの機会に。▼ポーの詩を元ネタにした二次創作? 日本語のはずだが意味がわからない。意味はわからないが文字の選択と配列に美を感じる。2016/02/19
龍國竣/リュウゴク
0
ヨカナーンを約翰と綴る。これを見ただけでも、視覚的・聴覚的に新たな創作をしている事が端的に分かる。「大鴉」に代表されるポオの翻訳の美しさは言うまでもない。サロメに関しては角川文庫版の解説と近代劇全集の解題が収録されており、資料的にも価値がある。2014/01/15
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再読2008/12/11
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☆(図書館) 何度も借りて読んでる。サロメの邦訳は日夏版が一番すき。ポオの詩集もセットになってて大変お得なのに手に入らないのが本当に残念。。。
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- 和書
- 地獄の門 白水Uブックス