内容説明
戦前・戦中・戦後の日本を最も誠実に生き抜いた文学者・中野重治の“遺書”とも評される晩年のエッセイ。雑誌「文芸」に連載され、単行本となった『沓掛筆記』を軸に、言い遺しておきたいこと、思いつづけてきたこと、友人達のこと、長、短いりまじった随筆を新しく編集したエッセイ集。
目次
沓掛筆記(セイフーリナの「ターニャ」;杢太郎の手紙一通;教科書のこと;「安田講堂」という呼び名;菊池・芥川と橋本英吉 ほか)
祈るがごとく
論の立て方、話の仕方について
三十年のあれこれの一つ
『逃避者』の遠い記憶
死後四十九年
三好達治の日〔ほか〕
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- 和書
- 危機とデモクラシー