内容説明
激しい雨の中、玉川上水に身投げしたとの急報に、幾日もその跡を捜してさ迷った回想の記「太宰治の死」。夭折したその才を惜しむ「同門―高橋和巳のこと少し」。多くの優れた文人たちの深い知遇を得た出版人の著者が、若き日に巡り合った〈人生の師〉竹内勝太郎をはじめ〈学問の師〉吉川幸次郎と田辺元、武田泰淳、三好達治他、その精神を慕う12人の〈先師先人〉の肖像を鮮烈に彫む。
目次
竹内勝太郎、その生活・探求
土井虎賀寿教授のこと
深瀬基寛先生についての小さな話
太宰治の死
田辺元博士―その側面の一面
陰翳ふかき人―落合太郎博士
大山定一教授の思い出
同門―高橋和巳のこと少し
文・酒・人―吉田健一さん
武田泰淳さんのこと
吹雪の中の友情―三好達治の死生
双視の人―吉川幸次郎先生
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