内容説明
「あばずれ女の亭主が歌った」、とうたった相聞の詩人。「老いたる者をして静謐の裡にあらしめよ、そは彼等こころゆくまで悔いんためなり」とうたった、〈神〉なるものを求めた祈りの詩人。時を超えて読む者の心に深い感銘を与える夭逝の詩人の刊行詩集『山羊の歌』『在りし日の歌』の2冊の詩集と、未刊詩篇の全てを収録の上、新たに編纂した決定版全詩集。
目次
在りし日の歌(在りし日の歌;永訣の秋)
未刊詩篇 3(虫の声;蒼ざめし我の心に;早春散歩;我がヂレンマ;小唄;現代と詩人;桑名の駅;夜明け;道化の臨終;初恋集;吾子よ吾子;秋を呼ぶ雨;夏と恋運)