わくわくライブラリー<br> くじらじゃくし

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わくわくライブラリー
くじらじゃくし

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  • サイズ A5判/ページ数 130p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784061957824
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

だれも飼ってないペットがほしい! わがままおじょうさまのリクエストで定吉が見つけた動物は? 落語のテンポで読める創作童話です【小学中級以上対象】むかしむかし、大阪の米問屋さんに、かわいいおじょうさまがお生まれになりました。だんなさまは、あまりにいとしいわが子を、「イトはん、イトはん」と呼んであまやかしほうだい。イトはんがのぞめば、好きなものを好きなときに食べたり飲んだりさせているうち、スクスクと、いやムクムクと大きくなられて、ちょっと、いや、かなり力もちのおじょうさまに成長されたのでした。
このイトはん、「だれも飼っていないペットがほしい」と言いだしました。だんなさまは、頭をかかえることしきり。言いだしたら聞かず、願いがかなわなければ、だれかれかまわず、すもうを取って、張り手であいてを遠くまで飛ばしてしまうイトはんだから、なんとしてでもめずらしいペットを見つけなければ命にかかわります……。
そこでだんなさんが“ペットさがし”を押しつけたのが、問屋で丁稚としてはたらいている小僧の定吉。いなか育ちで動物になれているというだけで白羽の矢が立った定吉は、途方にくれて池のほとりまで歩いてきましたが、そこで出会ったのは、一ぴきのおたまじゃくしだったのです――。

講談社児童文学新人賞出身作家がおくる、落語風の創作童話をお楽しみください!

1 イトはん
2 約束
3 めずらしい生きもの
4 つかまえた!
5 クジラの子
6 お世話はたいへん
7 命の恩人
8 足
9 定吉、泣きだす
10 ならず丸
11 にげろにげろ
12 ふたりのペット


安田 夏菜[ヤスダ カナ]
著・文・その他

中西 らつ子[ナカニシ ラツコ]
著・文・その他

内容説明

むかしむかし、大阪の米問屋さんにおじょうさまが生まれました。あまやかされて育ったイトはんは力もちで、とにかくわがまま。「だれも飼っていないペットがほしい。」と言いだし、頭をかかえただんなさまは、丁稚の定吉にペットさがしを丸投げです。こまった定吉が池のほとりで出会ったのは、一ぴきのおたまじゃくしでした。講談社児童文学新人賞出身作家がおくる落語風の創作童話。ぜひ、お楽しみください!小学中級から。

著者等紹介

安田夏菜[ヤスダカナ]
兵庫県西宮市生まれ。大阪教育大学卒業。『あしたも、さんかく』で第54回講談社児童文学新人賞に佳作入選。第5回上方落語台本募集で入賞した創作落語が、天満天神繁昌亭にて口演される。日本児童文学者協会会員

中西らつ子[ナカニシラツコ]
夙川学院短期大学美術科卒業。1991年、イラストレーターとして活動開始。新聞、雑誌、テレビで活躍。落語作家・小佐田定雄氏に師事し、落語や文楽のイラスト、解説や漫画などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

8
安田夏菜の作品4冊め。わがままなお嬢様の言いつけで珍しいペットを探しているときに見つけたおたまじゃくしが自分でクジラの子だというのを真に受けて、くじらじゃくしと呼んでたくさん食べさせてて育てると少しずつ大きくなる。しかし人間の子どもくらいになったところで、手足が出てきてカエルになる。お嬢様にクジラでなかったことを誤ると、子どもくらいの大きなカエルは珍しいといって大喜びするという、落語のネタのようなストーリー展開が面白い。語り口も軽妙で、ホロリとさせる人情味もあり、このまま新作落語になるのではないだろうか。2017/06/05

鳩羽

6
米問屋のわがままで怪力のイトはんは、珍しいペットが欲しいと駄々をこね、丁稚の定吉に探してくるように約束させる。定吉は自称「クジラの子」のオタマジャクシ、くじらじゃくしを連れて帰り、丁寧に世話をする。くじらじゃくしはどんどん大きくなり、定吉と心を通わせるようにもなるが、とうもう足が生えてきてしまい…という落語風の童話。キレとテンポがよく、楽しく話が進んでいくなかに、定吉の大人への憧れやイトはんの寂しさが垣間見える。アニメ的なギャグ要素もあり、とっつきやすい。2018/04/23

読書国の仮住まい

4
むかしむかしの大阪にある米問屋のひとり娘イトはんが珍しいペットを飼いたいと。 丁稚の定吉が探すように頼まれる。 とある池でおたまじゃくしを見つける。 カエルではなくクジラに成長すると言い張る。 これを持って帰り育てることに。 くじらじゃくしと名付け、その飼育係もやはり定吉。 池を作り、ご馳走を与え、蛇が近づかないように見張る。 どんどんと大きくなるが、クジラに生えないはずの後ろ足が。 当然普通のカエルに成長。 このままではイトはんと相撲を取らされる! 大人よりも大きいくじらじゃくしと抱き合う定吉(えっ?)2022/03/31

ぽんまま

0
米問屋のいとはん。 だれも持っていないペットが欲しいといいだした。 そこで、探し出したのがクジラの子? 定吉はクジラの子の世話を一生懸命するが…。ええっ足が…。 落語調の関西弁でテンポよく楽しめる。2017/06/09

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