わくわくライブラリー<br> ドアのノブさん

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わくわくライブラリー
ドアのノブさん

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  • サイズ A5判/ページ数 112p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784061957749
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

本棚の下に転がった桃色のボタン。引っ越しで取り残されたドアのノブ。身近な「小さなもの」をあたたかく見つめる短編童話集 本棚の下に落ちている桃色のボタンが、クリップや五百円玉などと会話を繰り広げる「すきまの闇」や、大好きな家族が引っ越してしまい、取り残された玄関扉のノブの気持ちを描く表題作「ドアのノブさん」など、身近にある「小さなもの」に目を向けた短編童話集です。
 やさしくてユーモラスでありながら、ハッとさせる視点の鋭さ。童話界の新しい才能、大久保雨咲(うさぎ)さんの作品を読むと、何気ない日常を見る目が変わります。

収録作

すきまの闇
ドアのノブさん
線のむこうがわ
背中あわせのともだち
裏がわのナマズ
(全5話)

★物語は、こんなにも近くにひそんでいたのか! 
自分の世界を持ちはじめたあなたに、ぜひ読んでほしいのです。
(丸善 丸の内本店 兼森理恵さん)

★雨咲さんのことばは、楽しい響きと、しあわせをはこんでいる。
まったく新しい童話作家だ。
(子どもの本専門店 メリーゴーランド 増田喜昭さん)

★大久保雨咲さんは、モノたちの心が鮮やかに読み取れるのですね。
毎日の暮らしがなんだか楽しくなるような気がします。
(MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 森口 泉さん)

★ちいさなモノたちにも、キラキラ光る日常がある。
彼らの声が聞こえる子どものうちに、ぜひ読んでほしい。
(クレヨンハウス 子どもの本売り場 若林 桜さん)

すきまの闇
ドアのノブさん
線のむこうがわ
背中あわせのともだち
裏がわのナマズ


大久保 雨咲[オオクボ ウサギ]
著・文・その他

ニシワキ タダシ[ニシワキ タダシ]
著・文・その他

内容説明

ボタンも、えんぴつも、ドアノブも、くつしただって、しゃべってる!?あなたのすぐ近くにいる「小さなもの」をあたたかく見つめる、5つのおはなし。小学生から大人まで。

著者等紹介

大久保雨咲[オオクボウサギ]
1975年、三重県生まれ。三重県四日市市の子どもの本専門店「メリーゴーランド」主宰の「童話塾」で創作を学ぶ。第21回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」優秀賞受賞。第9回「飛ぶ教室」作品募集童話部門(光村図書出版主催)で優秀作。2011年に『ずっとまっていると』(そうえん社)でデビュー

ニシワキタダシ[ニシワキタダシ]
1976年、兵庫県生まれ。イラストレーションの仕事を中心に幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

47
表題作を含めた5篇の短編集。普段気にしないけれども、身近にある物たちにスポットを当てたお話。この発想が好き。物を大切にしよう。掃除は・・ボチボチかな(笑)。2021/01/09

chiaki

30
ニシワキタダシさんの挿絵に惹かれて。表題作『ドアのノブさん』はじめ5題の短編集。これを読むと、身の回りにあるモノたちの声が聞こえてくるような気が…。筆箱の中の一本の赤青えんぴつのおはなし、『背中あわせのともだち』がよかったです。出番の少ないブルルの思いが切なくて好きです。「小学生から大人向け」となっていますが、全体的にゆるーーーい感じなためか、ボヤっとしてて、心がおっさんな私にはもう少し刺激が欲しいところでした。2020/05/03

anne@灯れ松明の火

28
「うっかりの玉」が良かったので。モノを擬人化した短編集。意外なものを主人公にして、ユニークな話を展開。オリジナリティを感じる話ばかりで、面白かった。「すきまの闇」の「しめた! 金だ!「つかまるんだ!」には笑ったけれど、ラストはちょっと切なかった。「ドアのノブさん」の心の変化にはほのぼの。「背中あわせのともだち」転げ落ちた消しゴムの持ち主への想いにジーン。読み終わって、周りを見回すと、コレもアレも、何か考えているのかなあ?と思ってしまう。ニシワキさんの絵も楽しい。2019/06/05

ケ・セラ・セラ

17
家具の下に転がり落ちて気付かれず忘れ去られた物たち。家族と毎日触れ合っていたのに、引っ越しでは置いていかれたドアノブ。彼らの心の声が実にリアル。木片や、赤青鉛筆、裏返しになった靴下の心模様まで。短編5話。物言わぬ彼らも実はこんなふうにいろいろ考えたり感じたりしているのかもしれない。そんなふうに思えてくる。赤青鉛筆は胸に沁みるし、ボタンの話は我が家でもきっとあるあるだな。少々心苦しい。つくも神とはちょっと違うけれど、この視点は楽しいね。2024/05/24

まるす

17
面白かった!5篇のアンソロジー。本棚の下に落ちたボタンや引っ越しで連れて行ってもらえなかったドアノブなど、身近だけど話題にならないものを擬人化したお話たち。哀愁が漂ったりシニカルだったり哲学的だったり、悲喜こもごもの感情が伝わってくる。別れがモチーフとして登場するのが多かったのは、ものは使われて捨てられたりなくなったりするからかな。「人間はいつもそう。線をひくのが好きなのね。すっと線をひいて、あっという間に、あっちがわとこっちがわに分ける。」挿絵がコミカルで楽しい気持ちで読めました。2023/08/04

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