内容説明
ボク、新田剛―アウトドアなんて問題外、もっぱらうちの中で勉強やファミコン、読書をしているのが好きな小学六年生。ところが、このボクとはおよそ似ても似つかないワイルドなおじの“征チャンさん”のひとことで、ボクの夏休みの運命がきまってしまった。おじと北海道でキャンプをすることになったのだ。それも、本格的でワイルドなやつ。両親も、青白いボクが日焼けしてたくましくなることを期待している。キャンプから帰ったボクは、いったいどうなっているのだろう。第35回講談社児童文学新人賞受賞作。小学中級から。
感想・レビュー
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はな
5
飯野和好さんの絵に迫力があるのでつい季節柄借りて読了。およそアウトドアには無縁の小6、インドア派の新田剛クン(勉強、ファミコン、読書好き)が伯父の住む北海道へ単身キャンプにでかけることになった。伯父の征ちゃんがまたえらく型破りで、冷静沈着だけどひ弱な剛といいコンビになっている。キャンプ先のトラブル発生でひとまわり頼もしくなって帰ってきた剛が別の名で初めて書いたのが本作で、講談社児童文学新人賞を取ったのだそうだ、というあとがきが面白かった。本物の著者は浜松の劇団「たんぽぽ」の俳優かつ脚本家。1995年刊2014/06/01