内容説明
男たちの喝采の中で、黒ずくめの衣裳を取り去り、輝くばかりに美しい肉体を見せた暗黒街の女王。左腕の黒蜥蜴を蠢せながら、婉然と笑う美貌の女こそ、稀代の宝石泥棒「黒トカゲ」である。女賊の魔手から、宝石商令嬢を守ろうとする探偵明智小五郎。2人の闘いは、いつしか微妙な恋の香りを放ち始める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はな
9
盗賊の女頭という設定は珍しいが全体的には、新しさが感じられない作品。人間椅子や人物の入れ替わりなど他の作品で既出している。石榴は既読。2016/04/15
MIRACLE
0
江戸川乱歩推理文庫の16巻。表題作(昭和9年)に、「石榴(ざくろ)」(同年9月)を収録した作品集(解題は中島河太郎、巻末エッセイは戸板康二の「乱歩さんと私」)。いずれも出来はよくない。2013/06/16
澤水月
0
900711 石榴と
しゃお
0
「黒蜥蜴」と「石榴」収録。「石榴」の潔いまでのラストは好き。2009/01/28