内容説明
私は貿易会社の美しい同僚木崎初代との恋に燃えあがっていた。ところが初代が殺され、素人探偵の友人も同一犯人の手にかかったことから私は復讐を誓った。私に好意を寄せる医学生の諸戸道雄は、初代が大切にしていた家系図を見ると、気味悪そうに自分の出生を語った。そして郷里の島へ2人は旅立つた―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
30
数十年ぶりに再読。最初の一文、地下での絶体絶命や、箕浦・諸戸のアレコレが強烈に記憶に残っているが、全体的にいい感じに忘れていた。密室や大衆の中での殺人、宝探しに地下ダンジョンなどなど、適度に不気味で実にドキドキワクワクが詰まった作品な事に改めて驚いた。巻末の栗本薫のエッセイは、読書との出会いなど、おもしろかった。2022/07/09
gogogaku
2
今回、敬愛する読書仲間の薦めで読んでみたけど、やっぱり面白い! 耽美で怪しくドキドキしてしまう。怪奇さの中に、探偵小説の醍醐味もある。 この作品は、とても好きです。2019/06/18
来古
2
色々な意味で「濃い作品」であった。面白く読めた。2015/12/29
えみ
2
色々な意味で印象深い一冊でした。 まず同性愛者が出てきたこと。 江戸川乱歩の時代によく同性愛者を堂々と書けたな~と。 それも衝撃だったし、話自体もかなり衝撃的でした!! 面白いです。 これこそミステリーの原点だよね! って思うような奇妙さとトリックが物語を引き立てて途中で止められなくなります。2013/11/03
マッキー
2
シャムの双生児の日記はマジで恐ろしく、本を読めなくなってあわててウィニングイレブンをやってしまった...2013/11/14