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内容説明
徳川の基礎はなった。まはやこの世に戦はなく、家康の「道義立国」はいよいよ実現の緒についた、と誰もが思った。だが、その平安の底で、じつは不平不満がどす黒い渦をまき始めていたのだ。巨大城大坂城に集まる牢人の群れ。彼らは豊臣の遺孤秀頼を押し立て、破滅の道へ無謀な行軍を開始する…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
34
山岡荘八の「柳生宗矩[3] 人間曼陀羅の巻」を読了しました。 大阪冬の陣、大阪夏の陣を経て、豊臣秀頼が自害し、完全に徳川の天下となる。 その数年後には大御所の家康も亡くなり秀忠、家光の時代へと移っていきます。三巻では家光が柳生宗矩に対して誓書を出すところまでを描いています。 太平の世の中では、どうあらねばいけないのかを生まれながらの上様である家光に対して、どのように教えて納得させていくかというところが面白かったですね。2023/03/23
フミ
18
徳川幕府の初期、兵法指南役として地位を築いた「柳生宗矩」を描いた小説、全4巻中の3巻目です。 大坂の陣が始まりそうな予感…から始まりましたが、事態が動き出すと、一気に押し流すように終わりましたね。 前半、130頁程で家康が亡くなると、ゴロリと柳生家の家族や(千姫を救い出した)坂崎出羽守の話など、人情味のある方向の話に変わるのが印象的でした。宗矩の長男、七郎(後の柳生十兵衛)が、1巻・冒頭の宗矩同様に「天邪鬼な切れ者」ぶりで、気性の激しい「家光」と、上手くやって行けるのか…と、読んでいて心配になりました😓2026/10/01
Willie the Wildcat
16
生き様、死に様に人生観。正純、おりん。自身のみならず、残る者への”意味と意義”。印象深いのが、”鈴虫”と「和顔布施」。前者は、(言葉ではなく)自然の摂理を通した命の教育。後者は(言葉を超えた)人の持つ徳。厳しさ、優しさの対比。一方、夫婦、親子の距離感が、時に寂しい。付け加えて、順子の懐妊。道を究めることで失うもの。心の葛藤の描写に、人としての成長と苦悩を垣間見る。2013/04/25
今日は決算前
4
◯ 徳川家の剣指南役、柳生宗矩を描くこの著作、この巻では、大阪の陣から徳川家光が征夷大将軍になる直前迄を描いている。父宗矩としての子供、柳生十兵衛三厳に対する教育として出てくる鈴虫による親に対する孝行と死に対する向き合い方を教育する様は、親としてそこまで考えられていない自分と比べ、何とも興味深い。また、将軍となる家光と家光を支えていくであろう者達への教育もまた興味深い。単に勉強するだけで得られないモノを学ばせたからこそ、その先続く江戸幕府の基礎を作ったのであろう。【図書館本】2026/04/19
どらんかー
2
人生の教科書とも言える作品2021/06/17




